教育理念:「自由とは常に、違った考えを持つ人のための自由である」

1人のドイツ人が遺したこの言葉は、グローバル化と多様化が進む時代に生きる私たちに大切なヒントを与えてくれています。「違った考え」「違った文化」を理解する「自由な」まなざしは、多様性を認め、持続可能な世界を築いていくために不可欠なものである、と私たちは考えます。そしてそれは、世界の共通言語となりつつある英語以外の外国語を学び、その国の文化に触れるという経験によってこそ、身につけられるものでもあります。岡山大学初修外国語系では、大学以外ではなかなか得ることの出来ないその経験を、一人でも多くの学生に提供し、グローバルに活躍出来る人材の育成を目指します。

教育目的:

初修外国語を大学で学ぶことには、次のような意義と目的があります。

1、日本語・英語以外の新たな言語に関する知識と基礎的な運用能力・技能を習得する。

2、言語学習を通して、日本や英語圏とは異なる国々とその文化についての興味・関心を育

  むことで、文化の多様性への理解を深め、それを尊重し合うことの大切さを知る

3、グローバル化が進行する今後の社会を見据え、どのような言語・文化を持つ相手とで

  あっても、コミュニケーションを放棄することなく、協力して物事を成し遂げようとする姿勢

  を身につける。

教育方法:

上述の意義・目的を達成するため、以下のような教育方法を実施しています。また、学生の要望や大学と大学を取り巻く状況に応じて、適切に持続・改善していきます。

①希望調査に基づいたクラス編成

・できるだけ多くの学生に、学びたい言語を学ぶ機会を提供する

・適正なクラス数・クラス規模を維持する

②バリエーション豊かな科目構成

・基礎を一通り学びたい→初級標準クラス

・さらに力を伸ばしたい→会話クラス・中級クラス・上級クラス

③言語能力+異文化理解

・1年間の継続学習を想定したカリキュラム構成

・「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能を総合的に習得するため、アクティブラーニングを積極的に導入

・異文化理解を促進するための教材の活用

・学生の希望に応じた検定試験へのサポート

④語学カフェ・短期語学研修

・学習言語を使用する留学生との交流の場を提供する

・同じ言語を学ぶ学生や当該言語に関心のある学生同士のコミュニティを形成する

・現地での研修を通して、運用能力の向上と異文化への理解を深める