教育理念:異文化理解のために
岡山大学で学ぶ初修外国語
ことばを学ぶことは、文化を体験すること。それを通じて、自分自身を発見すること。
初修外国語の学びは、ことばの仕組みの理解を通じて、そのことばを使う人々の世界観に触れ、同時に私たち自身の文化や価値観を改めて見つめ直す知の営みです。
語彙や文法を憶えるだけの語学学習とは異なる、言葉と文化に出会う新しい学びを体験してみませんか?
●岡山大学の初修外国語教育は、次の3つの学びを大切にしています。
①外国語との新たな付き合い方を学ぶ
初修外国語の学びは「何も知らない」状態から始まります。
でも、だからこそ、その言葉を実際に使ってみる経験を重ねることで、「できる」ことが少しずつ増えていくのを実感できます。
積み重ねの中で自分なりの学習の工夫や楽しさを発券できる―――初修外国語科目はそんな「学び方を学ぶ」場を提供します。
②多様な文化を理解するとともに、自分たちの文化や価値観を省みる視点を養う
言語のかたちは文化のかたち、新たな言語に触れることは新たな文化を「体験」することにほかなりません。
そして、他者の文化を体験するからこそ、私たちは自分自身の価値観に気づくことが出来ます。
初修外国語教育はそうした文化的「気づき」を育む学びです。
③自分とは異なる文化的背景を持つ相手と協働する姿勢を育む
岡山大学の初修外国語教育では、「正しく」話すこと以上に、相手を理解しようとし、自分の思いを伝えようとする姿勢を大切にします。
言語や文化の違いがあっても、伝えるために工夫し、対話を重ねることで、多様な人々と協働するための基盤を築きます。
教育方法:
上述の学びを達成するため、以下のような教育方法を実施しています。また、学生の要望や大学と大学を取り巻く状況に応じて、適切に持続・改善していきます。
①希望調査に基づいたクラス編成
・できるだけ多くの学生に、学びたい言語を学ぶ機会を提供する
・適正なクラス数・クラス規模を維持する
②バリエーション豊かな科目構成
・基礎を一通り学びたい→初級標準クラス
・さらに力を伸ばしたい→会話クラス・中級クラス
③言語能力+異文化理解
・1年間の継続学習を想定したカリキュラム構成
・「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能を総合的に習得するため、アクティブラーニングを積極的に導入
・異文化理解を促進するための教材の活用
・学生の希望に応じた検定試験へのサポート
④語学カフェ・短期語学研修
・学習言語を使用する留学生との交流の場を提供する
・同じ言語を学ぶ学生や当該言語に関心のある学生同士のコミュニティを形成する
・現地での研修を通して、運用能力の向上と異文化への理解を深める