知の探研

2025年度から新しい学士課程教育がスタート

学⼠課程教育の再編成

2025年度より、本学では学習者中心(Learner-centered)の教育への転換を柱として学⼠課程教育を再編しました。知識の修得を主目的とする教育から、学生が自ら問いを立て、他者と協働し、経験を振り返りながら理解を深める教育へと移行しました。社会課題が複雑化し、専門分野を越えた協働が求められる現代において、学生一人ひとりが「学び方を学ぶ(Learn how to learn)」ことを可能にする教育体系を学⼠課程教育全体で構築しています。

新しい課程教育における『知の探研』の位置づけ

『知の探研』は、全学必修の初年次科目として配置される探究型の科目です。同時に、新しい学⼠課程教育の理念を象徴的に体現する科目でもあります。多様な他学部学生との協働を通じて、問いを立て、対話し、省察するという学びのあり方を体験します。本科目は、協働と省察を軸とする学習観を共有する場として、学⼠課程教育全体の設計思想を具体化する位置づけにあります。

『知の探研』という科目名には、大学入学以前に行なってきた「探」究活動と大学で取り組む「研」究とを繋ぐという意味を込めています。学生が本学での学問的活動を主体的に進める「探研家」となることを期待しています。

『知の探研』の教育目的

本科目は、異なる背景や関心を持つ他者と協働しながら課題に取り組み、議論を通じて自らの考えを整理し、省察する力を育むことを目的とします。対話と試行を重ねる過程で、他者の意見を受け止め、論理的に自らの主張を形成する姿勢を養います。結果のみならず協働の過程を重視し、責任ある参加を通じて学びを深めます。

『知の探研』の到達目標

到達目標として、

  1. チームのメンバーとしての責任感や貢献について自身のことばで表現できる
  2. 自身の行動やチームとしての活動を省察し、以後に活かすことができる
  3. 自らの主張とチームの方針をマネジメントし、論理的にまとめて発表・説明することができる
  4. 異なる意見に耳を傾け、自身の考えとの差異を認め、より良いアイデアへ繋げることができるを掲げています。

これらは、本学ディグリーポリシーが示す「実践力」「コミュニケーション力」「教養力」と特に密接に関わる能力であり、カリキュラムマップにおいて体系的に位置づけられています。本科目は、これら汎用的能力の形成を担います。

『知の探研』の授業実施構造

オンライン授業を経て教室授業へ

『知の探研』では、教室で行うチームでの活動に備え、第1学期にオンデマンド型のオンライン授業を行います。これは、大学での探究に臨むものとして、理解しておくべきグランドルール(知の探研7か条)を学ぶための自己学修です。具体的には、大学で学ぶ方法と意味の理解、先行研究に触れる方法、レポートの書き方の基本、研究倫理、図書館の活用方法、チームビルディング、多様性や包摂など、探究・研究を進めるにあたり基礎となる共通理解を形成します。

第2学期以降に開始する教室授業では、学部が混在するクラス、チームにおいて、課題設定、調査・分析、発表・報告、振り返りなど一連の学問的プロセスが展開されます。 これらオンライン授業、教室授業を合わせて3単位科目です。

第1学期から第3学期までの授業形式と参加人数を示すフロー図。第1学期:オンライン2400人、第2・3学期:対面100人×12クラス。グランドルール/Ground Ruleに基づく。

授業全体のグランドルール

「知の探研7か条」

探究系科目に適したグランドルールをまとめたものであり、各条には意味を解説する文章を添えています。

第1学期オンライン授業の章立て

例)関心を寄せる:図書や論文の検索・入手方法や、自身の学び方を振り返る基礎的な学習理論の知識などを配置

参考
  • ・Chickering, A. and Gamson, Z. (1987) Seven Principles for Good Practice in Undergraduate Education
  • ・名古屋大学高等教育研究センター 「ティップス先生からの7つの提案」
  • ・東京工業大学 「学びの7か条」

グランドルール

「知の探研7か条」

個人作業とチーム議論のサイクルを示す図。7つの原則は「関心を寄せる」「協力を惜しまない」「方法を再考する」「現在地を知らせ合う」「時間を大切にする」「予想外を楽しむ」「差異を認め合う」です。個人作業とチーム議論のサイクルを示す図。7つの原則は「関心を寄せる」「協力を惜しまない」「方法を再考する」「現在地を知らせ合う」「時間を大切にする」「予想外を楽しむ」「差異を認め合う」です。

第2・第3学期から学部混合で24クラスに分かれて受講

第2または第3学期には、学部を越えて編成された24クラスに分かれて対面授業が実施されます。岡山大学の新入生2,400名を100名ごとに24クラスに分け、このクラスを教員がペアで受け持ちます。さらに大クラスを 2 つの小クラスに分割した50名の単位で実際の活動は行われ、教員の提示したテーマ(教員テーマ)のもとチームで活動していきます。教員テーマは学期中の前後半で切り替わるため、一人の学生は専門分野の異なる教員が提示した2つのテーマに取り組むことができます。

全学部1年生の合計2,400名が、100名ずつの24大クラスに分けられる編成図。全学部1年生の合計2,400名が、100名ずつの24大クラスに分けられる編成図。

さらに大クラスを 2 つの小クラスに分割した 50名の単位で実際の活動は行われ、教員の提示したテーマ(教員テーマ)のもとチームで活動していきます。教員テーマは学期中の前後半で切り替わるため、一人の学生は専門分野の異なる教員が提示した2つのテーマに取り組むことができます。

1クラスの授業の流れ

各小クラスで学生は、教員テーマのもとグループで議論・調査・発表、振り返りを行います。複数回の対話と考察を経てテーマをまとめ、成果を共有し、それに至るプロセスを振り返ります。教員は知識提供者というよりも、問いの深化と協働の調整を支える役割を担います。

1クラスの授業の流れ(教員A、教員Bが担当)

学生の半数50人のグループ

  第1週 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週
5・6限 合同 教員A 教員A 教員A 教員B 教員B 教員B 予備
7・8限 教員A 教員A 教員A 教員B 教員B 教員B 合同 予備
授業外                

学生の半数50人のグループ

  第1週 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週
5・6限 合同 教員B 教員B 教員B 教員A 教員A 教員A 予備
7・8限 教員B 教員B 教員B 教員A 教員A 教員A 合同 予備
授業外                

教員A、教員Bそれぞれのテーマで授業12時間と授業外の学修時間

クラス編成の方針と方法

クラス編成は学部が混在する形で行います。岡山大学の各学部の人数比を保ったまま、かつ希望も取り入れる形で、100名のクラスを編成していきます。

担当教員の組み合わせ例

  • ・哲学+社会福祉学
  • ・教育学+農学
  • ・教育学+理学
  • ・法学+工学
  • ・経済学+理学
  • ・理学+教育学
  • ・医学+教育学
  • ・歯学+経営学
  • ・薬学+経営学
  • ・工学+文学
  • ・工学+国際文化

学生の混ざり方

協働・学部混合・プロセス重視の授業設計

協働

本科目では、6人程度の小グループによる活動を基本単位としています。学生はチームの一員として課題に取り組みます。活動の過程では、役割分担や意見の衝突、合意形成など、チームで学ぶことの難しさにも直面します。こうした経験を通して、互いの力を引き出しながら協働して成果を生み出す過程そのものを学びの対象としています。

学部混合

異なる専門や関心を持つ学生が同一のテーマに取り組むことで、多角的な視点が交差する学習環境を実現します。総合大学の人的資源を活かし、将来的な越境的協働の基盤を制度的に育む構造としています。多様性そのものを学習資源と捉え、異質な視点が交わる教室環境を意図的に設計しています。

プロセスを意識した授業設計

本科目では学問的プロセスを授業構造に組み込むことを必須としています。成績評価においても、学びのプロセスを記録として残し、これを評価することを推奨しています。特に省察については、短時間ワーク後、授業終盤、教員テーマ終了時、科目全体の終了時など、複数段階で機会を設けるようにします。その方法は、個人記述、ペア共有、グループ討議など多様で、具体的手法は各教員の裁量に委ねられますが、学びの循環を回す構造は共通しています。経験を言語化し次の学びへとつなげる設計です。

学びのプロセスを可視化した図。学びのプロセスを可視化した図。

授業実施状況の把握と教育改善

本科⽬では、授業の実施状況や学⽣の学びの様⼦を把握し、教育改善につなげる取組を⾏っています。2025年度は⾼校新課程で学んだ学⽣が⼊学する初年度であることから、新⼊⽣を対象に、⾼校での学習経験(特に探究活動)および⼤学での学びに関する意識を把握するアンケートを実施しました。これは新しい学⼠課程教育全体の検証を⽬的とするものであり、⼤学での学びに関する意識調査はパネル型調査として継続的に実施する予定です。また、「知の探研」については、学⽣および授業担当教員を対象としたアンケートや、上席副学⻑との懇談会などを通じて、授業での経験や学びの実感、授業運営に関する意⾒を収集しています。これらの結果をもとに授業の設計や運営を⾒直し、翌年度以降の教育改善へと反映しています。

新入生の学習経験をアンケート調査

Q.探究の時間などで、あなたはどのようなアウトプット活動を経験しましたか。

TOPICS

「知の探研」2025年度の探研テーマ例

世の中から発信されるニュースの真偽はどのように見わけたらよいのだろうか

研究のテーマ

世の中にはメディアを含めた多数の情報源が存在する。それらの情報源が発信する内容は真実なのか。受け手としての能力、真実を判断する方法、などを具体的な例を使いながら、今後の大学生活において、アカデミックスキルを培う上で最も重要なスキルの一つである「真実を見わける力」を養うことを目的とする。

教員テーマA:先入観

アメリカと聞いてなにを思い浮かべますか。アメリカやアメリカ人についてあなたが持つ情報はどこから入ってきたのでしょうか。そしてそれは正しい情報でしょうか。先入観はどのように培われていくのか、それはどのように影響するのか、などアメリカ社会を例にとり、情報の検証をします。

教員テーマB:フェイクニュースとは何か、その何が悪いのか

「フェイクニュース」という言葉は、私たちのあいだにあっという間に広まり、もはや流行語というよりも定番の語彙になっているとさえいえそうです。しかし、この言葉が指し示そうとしているのは、いったいどのようなことなのでしょうか。フェイクニュースは嘘と何が違うのでしょうか。また、フェイクニュースを拡散させらり信じ込んだりするのが悪いことであるのは間違いないとして、それはなぜ悪いことなのでしょうか。みなさんには、フェイクニュースの具体的な事例を調べて考えてもらうことになります。

批判的思考を働かせ情報を考える

研究のテーマ

この授業では、「批判的思考を働かせ情報を考える」という探研テーマのもと、マスメディアによる情報を疑うことなく読むのではなく、事実かどうかを確認しながら、批判的に収集し、その内容を事実に基づいて発信することを考えていきます。対象は「健康食品」と「メディア」です。学生はこれら異なる対象に対してチームで力を合わせてアプローチしていきます。

教員テーマA:食品に関わるメディア情報のあり方を考える

特定保健用食品、機能性表示食品、健康食品、サプリ、食品成分、栄養、カロリーなどの食品に関わる言葉をよく目にします。また、多くの商品は、宣伝文句を伴っています。食品に関わるメディア情報を取り上げ、宣伝を含む情報発信のあり方を批判的に分析した上で、事実に基づいた情報発信のあり方を考えていくこととする。

教員テーマB:メディアのあり方を問う

言葉が変われば現実世界は変わる。言葉の選択の仕方一つ、あるいは言葉のつながり一つで、情報は変化する。たとえば、「もう5歳」というのと、「まだ5歳」というのでは、5歳の子どもに対する受け止め方、認識は大きく変化する。言葉は世界を創り出すのである。講義のテーマとしては、事例として新聞をはじめとするメディアを取り上げ、情報発信のあり方を批判的に分析した上で、事実に基づいた情報発信のあり方を考えていくこととする。

みる

研究のテーマ

探究テーマ「みる」は、私たちが世界をどのように捉え、理解していくかを深く考えることを目指しています。「みる」という行為は単なる視覚的認識にとどまらず、物事の本質や背景、文脈を感じ取る重要なスキルでもあります。本探究では、多角的な視点から「みる」ことの意味を考え、数値化された情報や感覚的な要素など、さまざまな対象に対して新しい視点を養うことを目指します。

教員テーマA:データをみる

世の中にはたくさんのデータがあふれています。中には数値で表せないがデータとして取得されるものも多数あります。自分たちが対象とするデータに対してどのような分析方法、可視化方法があるかについて探求し将来の研究にどう利用できるか考えます。

教員テーマB:『なりきること』で見えてくる

アンジェラ・アキの「手紙」はNHK音楽コンクールのために書き下ろされ、長い間、主に中学校で歌い継がれてきました。講義では、自分の体験に基づいた手紙を書き、映像表現で共有することを通して、歌の世界に登場する「15歳の自分になりきり」ます。グループ内での交流とグループ相互の共有を通して、思春期の「生きずらさ」について考えていきます。

他者の目線をもつ

研究のテーマ

他者の目線をもつことは、相手の立場や考えを理解し、多様な視点から物事を見る力を育てるために重要です。大学では異なる背景や価値観を持つ人々と出会う機会が増えます。他者の視点を意識することで、円滑なコミュニケーションや信頼関係が築けるだけでなく、新たな発見や問題解決の糸口が見つかります。この授業ではさまざまな視点から物事を見る体験をします。

教員テーマA:学びの満足度を上げる

普段の授業で教員がどのような工夫や苦労をしているかの視点をもったり、どのような教材が学びやすいかを学ぶ側の立場に立って考えるなど、目線を切り替えながらe-Learning教材の作成に取り組みます。

教員テーマB:多様な視点から功罪を考える

研究手法(文献調査、社会調査、統計調査…など)には様々なものがありますが、それぞれの手法によって明らかにできること/できないことなどの特性や限界があります。この授業では、グループワーク(調査活動等)を通じて、メンバー皆が得意な技術・知識を持ち寄って、多様な視点から問題を考えることを試みます。

捉えにくいものを捉える

研究のテーマ

この授業では、「捉えにくいものを捉える」という探研テーマのもと、身近でありながら客観的・定量的に取り扱おうとすると(高校までの学習内容では)拠り所が曖昧であることが露呈するようなものを対象にして、これをどのように捉えていくのか考えていきます。対象は「感覚」と「過去」です。学生はこれら異なる対象に対してチームで力を合わせてアプローチしていきます。

教員テーマA:感覚を捉える

近年AIが発展して、これまで人の果たしてきた役割がAIに置き換えられるという話題をたびたび目にします。人間の感覚や判断、振る舞いを模倣するようなAIの開発も進んでいます。いっぽうでAR(拡張現実)など、テクノロジーを使って人間の感覚を拡張する試みも行われています。本テーマではこのような話題の基礎に立ち返り、人がものごとをどのように捉えているのか、それを定量化・モデル化する方法について、再検討していきます。

教員テーマB:歴史統計を使って過去をとらえる

統計という数量データを根拠として歴史を考えることの利点は、より客観的な表現が可能となる。たとえば、「とても大きい」という言葉がでてきたとき、それが「どれくらい大きい」のか分からないことがある。そのような場合でも数量データで示すならば、精確な分析と叙述とを可能にする。また、数量に基づいた議論は、データの定義、調査基準、および尺度などをきちんと定めるならば、比較をも容易にする。それはまた、単に違いを数字で表すことができるだけではなく、比較を通して、そのような相違をもたらした要因は何かを考える手がかりが得られることもある。

持続可能な地域社会

研究のテーマ

地球温暖化やごみ問題、生物資源の保全など、近年、環境問題が地域社会に深刻な影響を与えています。一方で、地域によっては少子高齢化や人口減少が進み、特に若年層の減少や都市部への人口流出が、地域の活力低下を招いています。これらの課題は相互に関連し、地域の発展を妨げる要因となっています。本授業では、環境問題と人口減少問題を取り上げ、それぞれの背景や現状、そして複合的な影響を検討します。問題点を特定し、その解決策を先行事例や成功事例の調査から模索することで、環境の保全や活力ある地域づくりの方策を考察します。さらに、学生同士の議論を通じて、多様な意見を共有し、それぞれの専門分野や興味を活かした新しい視点を取り入れた提案を行います。この過程を通じて、課題を多角的に分析し、実現可能な解決策を構築する力と、多様な他者と協働して解決に導く力を身につけることを目指します。

教員テーマA:環境問題について考える

地球温暖化、ごみの削減、生物資源の保全など、近年、環境問題について耳にすることが増えている。自分たちが住む市町の抱える環境問題やそれに対する行政・民間の対応策について調べ、他の市町の例も参考にしながら、新たな解決策の提案を行う。また、各々の学ぶ学問をベースに環境問題の解決へのアイディアもバックグラウンドの異なる学生とディスカッションすることで、これからの各々の学びと社会とのつながりについて考える。

教員テーマB:人口問題について考える

少子高齢化や人口減少、都市部への過集中など、人口問題は日本社会に大きな影響を与えています。この授業では、私たちが暮らす地域における人口問題の現状や、それに対する行政や地域住民の取組を調査し、他地域の成功事例を参考にしながら、解決策を考えます。日常生活や身近な視点を活かし、他の学生と意見を交わしながら未来の社会をよりよくするためのアイデアを議論します。

未知と既知

研究のテーマ

世界には「みえないもの」が無数に存在します。そこには、目に見えないものだけではなく、まだ解明されていないものも含まれます。大学では、そのような「みえないもの」をみえるようにすることが重要になります。「みえないもの」をどのような方法でみえるようにするか、すでに分かっていることをどのように適用できるかを考えることが学問の醍醐味です。逆に、「みえているもの」の中にも、実は「みえていないもの」があることもあります。それを探すこともまた学問の醍醐味です。

教員テーマA:未知から既知を探す

皆さんは「みえないもの」を問われると、何を想像するでしょうか?世の中には、「みえないもの」がたくさんあります。その中には小さすぎて肉眼ではみることができませんが、顕微鏡などを使えばみることができるものもあります。しかし、みることができたとしても、どんなものか知らなければ、それは「みえないもの」と言えるかもしれません。本テーマでは、皆さんの周りにも存在し、生死に関わる「みえないもの」(未知)から、既知の事象を探してもらい、「みえるもの」(既知)に変えてもらいたいと考えています。

教員テーマB:既知の中に未知を探す

例えば、友人と一緒に歩いていて、交差点で信号が赤になったのを見たとします。お互いに「赤になった」と言うけれども、相手にその「赤」がどのように見えているのかは分かりませんよね。そういった「同じ対象をみているのに、人によって違うことを考えているかもしれない」ことは、世の中にもたくさんあります。本テーマでは、「知っている/みえているもの」(既知)に、実は「共通理解を持っていないもの、理解できていないもの」(未知)があることを探し出します。

医療とバリアフリー

研究のテーマ

障害等を理由としたコミュニケーションや移動の困難さ、あるいは参加の脆弱性について把握しつつ、生命を維持し豊かに生きるために重要な医療へのアクセスについて、公平に提供が行える社会システムの在り方について理解を深める。バリアフリーと医療に関して実践と研究の面で先進的な2名の教員から国内外の最新の動向について示唆を得つつ、自分とは無関係な他の誰かのことでは無く「自分事」としてテーマを捉え、学習する。また、学会やシンポジウム等で行われている方法と同等の形式で期間中にまとめたことを発表する機会を提供する。

教員テーマA:感染症危機等の災害時における障害種別ごとの脆弱性

障害、病虚弱、生存権、障害に応じた配慮、障害の状況の有無に関わらず参加機会を均等にするための支援

教員テーマB:感染症対策のバリアフリー化

新型コロナ、感染対策・予防・・・障害者等に対して十分であったか

『協働』について考える

研究のテーマ

この授業の探研テーマは「『協働』について考える」。人は一人で生きていくには、脆くて弱い。他者に貢献する「共同体感覚」が、生きていくうえで求められる。これをどのように捉えていくのか考えていきます。対象は「ジェンダー」と「起業」です。学生はこれら異なる対象に対してチームで力を合わせてアプローチしていきます。

教員テーマA:これからの男女共同参画、どうあればいい?

個性も特技も異なる人たちが協働して新しいものを創り上げる基礎である、男女共同参画について考えたことはありますか。その現状を知り、問題点を見出し、互いの議論の中から理想を考え、これからどのようにしてゆけばより良い社会、人生を築けるような男女共同参画の在り方に近づいていけるのか、この機会に共に考えてみましょう。

教員テーマB:起業=新規企業を創造してみよう

この講義では、価値観の異なる複数のメンバーが、「協働」することを通じて「起業=新規企業を創造」して頂きます。事業・企業とは何か、それを立案するためのフレームワークはあるのか、何を重視して、どのように情報を収集し、どのように集約していけばよいのか、などについては事前に「基本書」を配布すると共に、随時レクチャーして参ります。1+1が10にも100にもなるような、起業プランを完成させてください。

知識の架け橋:データとコミュニケーションの調和

研究のテーマ

この授業では、現代社会で不可欠な2つの能力:データ活用能力とコミュニケーションスキルについて学びます。一見、関連がないように思えるかもしれませんが、実はこの2つを組み合わせることで、新たな可能性が広がります。グループで課題を設定し、解決する過程を通じて、データを正しく読み解く力と、効果的なコミュニケーション力の向上を目指します。この二つの力は、大学生活だけでなく、社会にでてからも大きな強みとなり、日々の意思決定や問題解決に役立つはずです。

教員テーマA:情報とコミュニケーションの関係

情報の利活用は必須な時代になり、適切かつ最大限に情報の強みを引き出すためにコミュニケーションが果たす役割について、具体的な事例などをもとに課題を設定し、その解決に向けてとりくむ。

教員テーマB:コミュニケーション力向上について

学生生活においても社会にでてからも不可欠でも苦手意識をもっている人が多いコミュニケーション能力について、課題を設定し、その解決に向けてとりくむ。

歩く

研究のテーマ

現代は、勉学でも仕事でもタイムパフォーマンスが重視される時代です。旅行にたとえるなら飛行機で目的地に直行するような、そんな無駄のない生き方が望ましいと考えられています。時間を無駄にしないことはもちろん大事なことですが、しかし、時には目的や時間を定めずに「歩い」てみることも必要です。そうしないと出逢えない大切な学びもあるからです。この授業では文字通り岡山の街や山を「歩い」て人と自然について考えたり、特定のテーマに沿ってさまざまなトピックをバーチャルに「歩い」てみたりします。それらを通じて、この岡山大学でこれから4-6 年をともに「歩い」ていく仲間ができれば素晴らしいことではないでしょうか。

教員テーマA:岡山の街づくりを歩く

岡山市にはキャンパスに近いところだけでも(1)表町(2)駅前(3)奉還町という3 つの特徴的な中心業務地区(CBD)があり、各々の振興や相互の連携が行政や経済界はじめ市民の関心事となっています。岡山大学は必ずしも岡山出身者が多数でなく、特に(1)(3)については在学中一度も訪れることなく卒業してしまう学生も稀ではありません。この授業ではこの3 地区を実際に歩くことで、街づくりに向けての課題を洗い出し解決の方向を探ります。

教員テーマB:競争と協調

権利や知識など皆に平等に与えられた学生生活を修了して,社会に出ると常に‘競争’が求められる.一方で,組織・社会のなかでの‘協調’も同時に求められる.この絶妙なバランスの中でどう未来を切り開いていくか.先人たちの明瞭な知見を基に様々な思考を凝らし,自分の未来像を描きながら将来を仮想的に‘歩く’授業である.

安全・安心な社会

研究のテーマ

高齢化が進む日本において,「安全・安心な社会」をつくることが求められています。本授業の探研テーマでは、現代日本が抱えるさまざまな課題を発見し、その課題の本質を見定め、さらに深堀りし、課題解決に挑みます。「超高齢社会」日本で求められる「科学技術」や私たちの生活をささえている「まちづくり」をみんなで考えてみましょう。

教員テーマA:「老い」と科学技術を考える、「高齢者ケア」を考える

少子高齢化が進み「超高齢社会」(Super-aged Society)と呼ばれる時代となっている日本では、「労働力人口」(とくに「高齢者ケア」のための人材)不足などさまざまな課題が顕在化しています。これらの課題解決をめざして、さまざまな科学技2学期_No. 12教員テーマB:「安全・安心なまちづくり」を考える術の開発が試みられていますが、思うようにいかない場面が多々見られます。なぜなのでしょうか。本授業では現代日本社会で求めれれている「科学技術」のあり方についてみんなで考えてみましょう。

教員テーマB:「安全・安心なまちづくり」を考える

「安全・安心なまちづくり」は、温かい地域の絆に守られて、子どもが伸び伸びと成長し、高齢者等が安心して過ごすことができる健全な地域社会の構築を基本として推進されています。その実現のためには、市民と事業者と自治体が一体となった取り組みが大切になります。例えば,空き家や空き店舗の活用による地域の活性化、老朽化したインフラ施設の点検や補修の対策などが挙げられます。そこで、これらの取り組み事例を踏まえ,まちづくりの観点から安全・安心な社会についてみんなで考えてみましょう。

老いる

研究のテーマ

人は生まれた時から全員が平等に年を取り老いを迎える。若さとは、老いるとは、全員が経験するこの現象をそれぞれの教員の専門に沿って科学的に検証していく。

教員テーマA:アメリカと日本の高齢社会を学ぶ

アメリカ社会の高齢者の生活と日本の高齢者の生活を比較して、それぞれの社会構造について学びます。アメリカには移民を始め多様な人種や背景が存在します。その複雑な社会における高齢者の生活から、多様性が進む日本の社会が向かうべき方向についてグループで話し合います。

教員テーマB:老い・看取り・死をめぐるブックトーク

超高齢社会を迎えた日本では、老い・看取り・死をめぐるさまざまな問題が噴出している。このような諸問題は、研究テーマになるのみならず、自分の人生において直面することもある。この授業では、老い・看取り・死に関わるフィクション(文学作品)を1冊選び、発表の準備を行い、グループディスカッションを通して、老い・看取り・死をめぐる問題を考える視座を養う。

人生のウェルビーイングを高める

研究のテーマ

心理学では、ウェルビーイングは主観的幸福感と訳され、多くの研究がなされてきました。主観的幸福感とは、収入や所有品の多さなど、「経済的な指標」で幸福を測定するのではなく、自分がよいと思う幸せを実現できているのか、との「心理的な指標」で幸福を測定する考え方です。この授業では、自身と他者のウェルビーイングをどのように高めるかを考えます。

教員テーマA:学びの満足度を上げる

教えることは学ぶこととよく言われます。よりよい学びを提供することは、自分がそれをよりよく学ぶことでもあります。どのような教材が学びやすいかを学ぶ側の立場に立って考えながら、e-Learning教材の作成に取り組みます。

教員テーマB:他者からの影響を考える

ウェルビーイングの問題は、「自分がよい」と思っているつもりでも、それが他者に扇動されたものに過ぎず,場合によっては洗脳されたものであることです。ネット社会では、対面より誘惑に出会う機会も多くなると予測できます。そこで今回は、心理学が明らかにした、無意識の内に影響を受けてしまうテクニックについて、グループワークを通して討論したいと思います。

災害に強く、人が集まるまちづくり

研究のテーマ

水害や地震といった自然災害が頻発する現代社会では、災害被害を最小限に抑え、迅速な復興を可能にする仕組みが求められています。同時に、少子高齢化や人口減少、都市への人口集中が地域の持続可能性を脅かしています。これらの課題は、それぞれの影響を強め合い、地域社会に複合的な問題をもたらしています。そこで本授業では、この二つの課題に焦点を当て、災害に強いまちづくりと人口問題解決の両面から、どのような課題があり、どのような取り組みができるのかを考察します。先行研究や他地域の成功事例を調べて、災害対応力の向上や人口減少への対策など、持続可能な社会づくりの方策を考察します。また授業内では、学生同士の議論を通じて、日常生活や身近な視点を活かしながら、課題に取り組んでもらいます。これにより、多様な視点からのアイデアを創出し、社会の未来をより良くするための提案を作り上げていきます。これらの学びを通じて、課題を特定し、解決策を構想する力を養うことを目的とします。

教員テーマA:災害に強いまちづくり

近年、世界の各地で大きな水害や地震が頻発し、大きな被害をもたらしています。水害や地震を避けることが困難である以上、人命が失われることを防ぎ、また、人家・産業の場などの財産に対する被害を最小限に食い止めることが必要です。また、災害を受けた住民・地域の復興を確実に行うことが重要です。この授業では、災害に強いまちづくりをするためにどのような課題があるのか、また、課題に対してどのような取り組みができるのかについて、先行研究や地域で行われている取組みを基にして学びます。

教員テーマB:人が集まるまちづくり

各地で進む少子高齢化や人口減少、そして都市部への人口集中は、地域社会の活力低下を引き起こしています。この授業では、「人が集まるまちづくり」を実現するために、地域の現状や課題を分析します。そして、他地域の成功事例を参考にしながら、地域の魅力を高め、人々が集い暮らしたくなるまちづくりの方策を考えます。日常生活や身近な視点を活かし、学生同士で意見を交わして、未来の地域社会の在り方について議論します。

データに埋め込まれた物語

研究のテーマ

データとは判断や立論のために集められた資料・情報・事実のことです。一般に調査研究で使われるデータは数値データあるいはカテゴリデータとなります。これらデータの背後には様々な物語があるはずです。ですがそこに埋め込まれている物語は、すぐにそれとわかる形では提示されません。このクラスでは、データ分析を通じてその物語を垣間見ていくことにします。

教員テーマA:データから法則を見つける

ヨハネス・ケプラーはティコ・ブラーエの精密な観測データから惑星運動の法則を発見しました。これは、データから法則を見つける典型的な例です。現代においても我々は大量のデータに3学期_No. 16教員テーマB:データから情報を見つける囲まれて生活しており、データの中に隠された情報や法則を見つけ出すことが、私たちの生活や社会の発展に大きく寄与しています。データの分析とその結果から得られる洞察は、私たちの未来を形作る重要な要素となっているのです。本テーマではデータから法則を見出すことにチームで取り組みます。

教員テーマB:データから情報を見つける

本講義では、所与のデータにどのような特徴があるのか、そこから何の情報が得られるのか、どういう問題が生じているのかを考察します。講義の前半では、データの特徴を示す基本的な記述統計量の求め方を学習します。次に、本講義のメインデータである「一般廃棄物」と各グループが探したもう一つのデータとの間でどのような関係があるのか、記述統計量を基に分析します。最後に、これらのデータ間にある問題は何かを考察します。

歩く

研究のテーマ

現代は、勉学でも仕事でもタイムパフォーマンスが重視される時代です。旅行にたとえるなら飛行機で目的地に直行するような、そんな無駄のない生き方が望ましいと考えられています。時間を無駄にしないことはもちろん大事なことですが、しかし、時には目的や時間を定めずに「歩い」てみることも必要です。そうしないと出逢えない大切な学びもあるからです。この授業では文字通り岡山の街や山を「歩い」て人と自然について考えたり、特定のテーマに沿ってさまざまなトピックをバーチャルに「歩い」てみたりします。それらを通じて、この岡山大学でこれから4-6 年をともに「歩い」ていく仲間ができれば素晴らしいことではないでしょうか。

教員テーマA:岡山の街づくりを歩く

岡山市にはキャンパスに近いところだけでも(1)表町(2)駅前(3)奉還町という3 つの特徴的な中心業務地区(CBD)があり、各々の振興や相互の連携が行政や経済界はじめ市民の関心事となっています。岡山大学は必ずしも岡山出身者が多数でなく、特に(1)(3)については在学中一度も訪れることなく卒業してしまう学生も稀ではありません。この授業ではこの3 地区を実際に歩くことで、街づくりに向けての課題を洗い出し解決の方向を探ります。

教員テーマB:ぶらり歩き「半田山」

岡山大学津島キャンパスの北に位置する半田山はダイミ山(標高160m)-半田山(標高152m)-烏山(標高139m)からなる山地で,古くは針田山とも呼ばれた地形である。北斜面は約二億年前の堆積岩,南斜面は約一億年前の花崗岩により構成されている。また約6,000年前の縄文貝塚が出土し,戦国時代に設けられた半田山城址や烏山城址が残る。さらに近年では集中豪雨による斜面崩壊や内水氾濫が発生した地域でもある。講義では,これら半田山の特徴について探研してゆく。

未知と既知

研究のテーマ

世界には「みえないもの」が無数に存在します。そこには、目に見えないものだけではなく、まだ解明されていないものも含まれます。大学では、そのような「みえないもの」をみえるようにすることが重要になります。「みえないもの」をどのような方法でみえるようにするか、すでに分かっていることをどのように適用できるかを考えることが学問の醍醐味です。逆に、「みえているもの」の中にも、実は「みえていないもの」があることもあります。それを探すこともまた学問の醍醐味です。

教員テーマA:未知から既知を探す

皆さんは「みえないもの」を問われると、何を想像するでしょうか?世の中には、「みえないもの」がたくさんあります。その中には小さすぎて肉眼ではみることができませんが、顕微鏡などを使えばみることができるものもあります。しかし、みることができたとしても、どんなものか知らなければ、それは「みえないもの」と言えるかもしれません。本テーマでは、皆さんの周りにも存在し、生死に関わる「みえないもの」(未知)から、既知の事象を探してもらい、「みえるもの」(既知)に変えてもらいたいと考えています。

教員テーマB:既知の中に未知を探す

例えば、友人と一緒に歩いていて、交差点で信号が赤になったのを見たとします。お互いに「赤になった」と言うけれども、相手にその「赤」がどのように見えているのかは分かりませんよね。そういった「同じ対象をみているのに、人によって違うことを考えているかもしれない」ことは、世の中にもたくさんあります。本テーマでは、「知っている/みえているもの」(既知)に、実は「共通理解を持っていないもの、理解できていないもの」(未知)があることを探し出します。

当たり前を深堀する

研究のテーマ

この授業では、普段何気なく受け入れている事柄を疑い、背景や前提を探る力を養います。日常的に使われる言葉や習慣などを深く考察することで、そこに潜む意味や可能性を掘り下げます。グループディスカッションや実践的なプロジェクトを通じて、批判的思考力と創造性を鍛え、より広い視野を持つための姿勢を築きます。日常の「当たり前」の裏側にある複雑な構造や隠れた課題を明らかにする過程は、学術研究はもちろん、日常生活においても、新たな価値を創造する力となるでしょう。

教員テーマA:mRNAワクチンを説明できますか

新型コロナウイルスに対する「mRNAワクチン」を皆さん接種してきたと思います。ではその「mRNAワクチン」を他の人に説明できますか。今回は誰でもその名前は知っている「mRNAワクチン」を他に人に説明できるように取り組んでもらいます。

教員テーマB:コミュニケーション力向上

学生生活においても社会にでてからも不可欠な、しかし、苦手意識をもっている人も多いコミュニケーション力について、グループで課題を設定し、その解決に向けて取り組みます。

創造性について考える

研究のテーマ

この授業では、「創造性について考える」という探研テーマのもと、「創造性」をどのように捉えていくのか考えていきます。対象は「AI論文の是非」と「起業=事業創造」です。学生はこれら異なる対象に対してチームで力を合わせてアプローチしていきます。

教員テーマA:AI論文の是非について

近年AIが発展して、これまで人の果たしてきた役割がAIに置き換えられるという話題をたびたび目にします。それでは今後皆さんが学業を修了する際に書く論文はどうでしょうか。

教員テーマB:起業=事業を創造する事とは

創造性は様々な分野で語られますが、17世紀以降欧州で設立された東インド会社は、株式会社のルーツであり、個人の営みを巨大な組織で行うことにより、様々な社会イノベーションをもたらしいたという点で、歴史的に極めて有意な発明=創造的行為、であるといわれています。「起業=事業を創造する」ことを価値観の違う他のメンバーと共に行うことで、「創造」とは何かについて、「協働」する中で理解を進めてください。

未来を創造する

研究のテーマ

数十年後の私たちの生活(社会活動、学校生活、科学技術)はどのように変化さらには発展しているだろうか?私達が生活しているこの社会は、ここ数年間という短期間でも産業革命やエネルギー革命、そしてIT革命など急速な変化があり、社会体制やその構造、さらには生活様式など様々な変革が起き、それらを実体験してきていると思います。そこで、この教室の探研テーマ「未来を創造する」では、未だ定まっていない未来(数十年後あるいは数百年後)に思いを馳せ、その時の大学生活、科学技術(生命科学)について、これまでに無いような社会生活を想像あるいは創造し各テーマについてそれぞれのクラスで探研します。

教員テーマA:未来のキャンパスライフ

近年大学は、例えばオンライン授業やオンラインの学習支援システム(岡大ではMoodle)を導入したり、留学生や社会人学生等、多様な学生を積極的に受け入れる等、大きく変わってきました。それに伴い、学生たちの大学生活の在り方も大きく変わりました。今後も時代の変化とともに、大きく変わっていくでしょう。大学生がより価値のある学生生活を送れるよう、未来の大学はどのような形に変わっていると思いますか?

教員テーマB:未来の生命科学

あなたが求める生命科学技術って何?健康・医療・生命科学(バイオ医薬品に次ぐ新規医薬品)、フードエコシステムやバイオテクノロジー、さらにはライフ・バイオ分野のデバイスシステム(細胞内の物質の動態をマイクロ秒以下の時間分解能でモニタリングする技術)など、ありそうで無い技術の発展が沢山あると思います。そこで、これまでに無いあったらいいなと思われる新科学技術を考え、新しい未来生活を探研してみましょう。

見えないものを見る技術

研究のテーマ

「距離」は目で見ることが可能である。一方でその距離が持つ、「心理的、生態学的意味」は目で見ることはできない。この目に見えない「心理学的、生態学的意味」を見えるようにする技術を学ぶ。更に、「距離」を測る対象を、「人と人」と「人と動物」の2種類とし、「距離」が持つ意味や、それが社会や環境に与える影響を、複数の学術的視点やデータ分析技術を用いて多角的に探究する。

教員テーマA:野生生物の“ひとなれ”

「人と動物」を対象とした距離を環境生態学の分野から探求する。人間の居住地域近くに生息する野生動物に対し、人はどの程度近づくことができるかについて「ひとなれ」という概念がある。「人と動物」の距離が持つ意味を可視化し、野生動物の管理や自然・社会環境への影響などについて探求する。

教員テーマB:パーソナルスペース(対人距離)

「人と人」を対象とした距離を心理学の分野から探求する。対人関係の研究では、「パーソナルスペース(対人距離)」という概念があり、「他人に近づかれると不快に感じる距離」などがその代表例である。近年はコロナ禍の影響により「ソーシャルディスタンス」も着目されるなど社会的な影響にも着目する。

尊重と個性が生み出す協調のカタチ

研究のテーマ

この講義では,日常でのさまざまな関係性をテーマに「尊重と個性と協調」を探ります。他者や個を尊重し、それぞれの違いを理解した上で、調和を保ちながら協調する関係はどうやったらなれるのか考えましょう。具体的には、「同意」の重要性を学び,自分と相手を大切にする啓発アイデアを考える一方で,「個性」と「協調」のバランスを通じて,自分らしさを活かしたコミュニケーションのヒントを発見します。大学生活の始まりに,より良いつながりを築くための考え方を深めてみましょう。

教員テーマA:尊重と協調

近年、日本でも学生主体で「セクシュアル・コンセント(性的同意)」の啓発が行われて始めています。性的同意の必要性を学び、自分も相手もお互いに率直に意思表示が出来る関係になるには、どうしたら良いでしょうか?性的同意について多くの学生が知り、お互いに同意や尊重、協調ができる関係を誰もが築けるように、大学生に向けた性的同意についての効果的な啓発活動をグループで考えて、プレゼンしましょう。

教員テーマB:個性と協調

自分は「協調性がない」や「コミュ障」をコンプレックスに思っていたりしませんか?本講義では、これからの大学生活や就職活動や社会で個性や協調性はどのように活かしていけば良いかのヒントを掴めることを目指します。協調性とは何か、個性というのは対立するものなのか、などグループワークを通じて考える機会にしていきたいと考えています。

遺伝子の操作

研究のテーマ

生物の遺伝子に手を加えて操作することで、例えば、作物の生産性を向上させたり、病気の治療に応用したりすることが期待されていますが、そのような操作には技術的・倫理的な問題もあります。この授業では、微生物・植物・動物・人間に関する遺伝子操作・遺伝子組み換え・ゲノム編集などのさまざまな「遺伝子の操作」を取り上げ、その技術がどのようなものであり、それを用いることにはどんな課題があるかに多角的にアプローチします。

教員テーマA:遺伝子の操作と倫理

主に、人間の遺伝子に手を加えて操作する場面に焦点を当てます。そこではどのような目的のもとに何が行われており、それにはどんな倫理的な課題があるのかにアプローチします。

教員テーマB:遺伝子の操作の具体例

遺伝子を操作するとはどういうことでしょうか?新たな技術を人類が扱うことの可否、メリット、デメリット、倫理などの議論は、正しい知識に立脚した上で行われる必要があるでしょう。そこで本講義では、まずどんな種類の技術があり、何がどこまでできるのかをグループに分かれて調査し、それを共有することで、まずは一定の知識を得ることを目指します。それを踏まえた上で、技術の利用の是非や範囲、ニーズなどについて議論し、個々人の判断の多様性やその根拠について考察を深めていきましょう。

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