学習・教授支援(CTE)部門は2024年5月16日、「グローバル人材育成特別コース(通称・Gコース)入門」でのリーダーシップに関する学習支援の一環として、第4回授業(テーマ「サーバントリーダーシップ ~誰もがリーダーになれる,自ら思考し気づきを得る~」)を担当しました。トップダウンによるリーダーシップとは異なる概念を紹介し、チームメンバーそれぞれを主体的に行動できるように導く方法を、受講者と共に考えました。

授業は一般教育棟の教室に、約120人のGコース1年生を迎え、100分間で行われました。

おおまかな授業の流れは以下の通りです。

  1. リーダーの素質に関する自己診断(双方向のプレゼンテーションアプリ「Mentimeter」を使用)
  2. 「リーダーシップとは?」を共に考える(Mentimeterを使用)
  3. サーバントリーダーシップの特性を説明
  4. 「サーバントリーダーシップを磨くために」をテーマとした、学生によるパネルディスカッション

石田教授はこうした授業の中で、「サーバントリーダーは傾聴、共感、癒し、メンバーの成長、コミュニティーづくりなどを心がけながら、チーム全体で成果を上げられるように導いていく」などと説明しました。

パネルディスカッションでは、本学の学部生・大学院生の具体的なエピソードを聞き、受講者からの質問に答えました。CTE部門からは、スチューデント・フェローの中澤拓也さん(大学院ヘルスシステム統合科学研究科 博士課程1年)と、布こころさん(Global Discovery Program 4年生)が、他の5人とともに登壇しました。

中澤さんも布さんもCTE部門での業務のみならず、学内や地域での様々な企画や活動、国際交流などに携わってきた経験を紹介。中澤さんは「リーダーシップに一つの決まった正解があるわけではない。自分の中にいろんなリーダーシップ像を持っておき、組織の規模や状況、自分のポジションによってリーダーシップのとりかたを変えていくことが大事」と話しました。

一方、布さんはイギリス留学中、外国出身の学生同士でディスカッションした経験を語ったうえで、「自分はどんなリーダーシップなら発揮できるかを考えた。英語力がないからできないと思うのでなく、工夫すれば、なんらかチームへの貢献ができることを学んだ」と話し、今後グローバル社会のリーダーをめざすGコース生に対し、有用な指針を示しました。

なお、パネルディスカッションに参加した他の5人の学生は、以下のみなさんでした。

小林克己さん(大学院教育学研究科2年)、土井優子さん(経済学部4年)、和田涼花さん(法学部4年)、中村美月さん(工学部4年)、本郷堅大さん(文学部3年)。

 

中澤拓也さん(左端)らが、学内外での活動などを話した。
布こころさん(左から3人目)らが、国際交流の経験などを語った。