アクセシビリティリーダー(AL)とは

 AL育成協議会が認定する資格の名称およびその資格取得者のことを指します。
AL育成協議会でのALとは、多様性社会の様々な「アクセシビリティ」を推進する人材です。
 「アクセシビリティ」とは、「何らかの対象」に対する「アクセスのしやすさ」のことをいいます。「利用しやすさ」や「参加しやすさ」を意味する「アクセシビリティ」という概念は、近年、障がいの有無や身体特性、年齢や言語・文化などの違いに関係なく、多様な利用者にとって「利用しやすいか?」「参加しやすいか?」「使いやすいか?」といった文脈で良く議論されている概念です。
 社会の多様化が進む中、「アクセシビリティ」の普及・推進は、潜在する多様なニーズと、多様な才能・人材の開拓にもつながることから「アクセシビリティ」は、あらゆる分野で重要な概念となりつつあります。多様な人々の社会参加を円滑にし、その可能性を活かしていくためには、多様な環境や多様なニーズの特性を良く理解し、分野を超えた柔軟な知識と発想で社会のアクセシビリティをリードするALの役割が必要です。

AL育成協議会ホームページ https://al-pc.jp/web/

 

AL資格(1級・2級)を取得するためには

 AL資格には、1級と2級の二種類あります。1級、2級のそれぞれに必要なSTEPを受講した上で、認定試験に合格すると、AL資格(1級もしくは2級)を取得することができます。
 2025年度に教養科目の改編があり、これまで当資格の必須要件としていました「ダイバーシティ&インクルージョン概論」の授業が無くなりました。1級(上級)の受験資格を獲得するために必要なステップは過去の履修歴に応じて異なりますので、1級(上級)を目指す方は下記の内容をよくご確認ください。

 

<1級(上級)の受験資格取得方法>
必要な講座や実習を受講  ⇨ 1級AL認定試験(12月に実施)
A. すでに「ダイバーシティ&インクルージョン概論(~2024年度)」または「バリアフリーとアクセシビリティ(〜2020年度)」を受講済みの方
      1.(経験を育む):【アクセシビリティ実習】を2学期分受講※1
           (各学期開講の教養単位)
      2.(技術を育む):【障がい者支援演習】①あるいは②を受講※1
           (対面の集中講義として9月以降に開講)
   ※1 各授業のMOODLE上の「準備オンデマンド」の受講は不要
      3. 【オンデマンド講座】を受講※2
        (意識を育む):オンラインアクセシビリティ講座(導入編) 
      (知識を育む):オンラインアクセシビリティ講座(基礎編)
   ※2 【オンデマンド講座】は、障がい学生支援室に申し込みをすることで、受講することができます。
     秋以降に詳細をご案内いたします。

 

B. 「ダイバーシティ&インクルージョン概論(~2024年度)」または「バリアフリーとアクセシビリティ(〜2020年度)」を未受講の方(2025年度以降に1級を目指す方)
      1.(経験を育む):【アクセシビリティ実習】を2学期分受講※1
           (各学期開講の教養単位)
      2.(技術を育む):【障がい者支援演習】①あるいは②を受講※1
           (対面の集中講義として9月以降に開講)
   ※1 各授業のMOODLE上の「準備オンデマンド」の受講が必要です
      3. 【オンデマンド講座】を受講※2
        (意識を育む):オンラインアクセシビリティ講座(導入編) 
      (知識を育む):オンラインアクセシビリティ講座(基礎編)
   ※2 【オンデマンド講座】は、障がい学生支援室に申し込みをすることで、受講することができます。
     秋以降に詳細をご案内いたします。

 

<2級の受験資格取得方法>
  【オンデマンド講座】を受講※2 ⇨ 2級AL認定試験(12月に実施)
        (意識を育む):オンラインアクセシビリティ講座(導入編) 
      (知識を育む):オンラインアクセシビリティ講座(基礎編)
   ※2 【オンデマンド講座】は、障がい学生支援室に申し込みをすることで、受講することができます。
     秋以降に詳細をご案内いたします。

 

AL資格のメリット

(1)アクセシビリティリーダーキャンプ(ALC)等への参加

 AL資格を取得した学生を対象とした、課題研修合宿です。最新のアクセシビリティ・ニーズとアクセシビリティ・ソリューションを学ぶ場として、「社会のニーズを知り、人にやさしい未来を考える」をテーマに毎年東京あるいはオンラインで開催されています。
 全国の大学からAL資格取得学生が集う為、AL同士で交流を深められると共に、企業研修やグループワークを通して実践力を高めることができます。

(2)その他

 AL資格を取得すると、履歴書の資格欄に記載することができます。
 近年、少子高齢化やグローバル化を背景に、様々な人材を活用する企業が急増しています。そのような企業においては、多様な人材の各々の能力を、最大限発揮させられるような職場環境を整備することが重要な課題となっています。AL資格とは、まさにそういった多様性を活かす環境づくりに役立つ重要な資格と見なされるでしょう。